[2013年4月改組]
2013年4月をもって新たな組織に発展し、研究を展開しています。 > ライフサイエンス技術研究基盤センター
about us

ごあいさつ

横山 茂之

生物は、遺伝子が作り出す何万種類ものタンパク質を中心とする数多くの生命分子で構成された高度な生命分子システムによって生命活動を行っています。そして、生命分子は、他のタンパク質や核酸、糖などと相互作用することでその機能を発揮します。したがって、生命理解のための生命分子システム解明を行うには、その生命分子システムがどの生命分子によって構成されているのかを知るとともに、それら生命分子がどのようなメカニズムによってシステムを成立させているのかということを解明する必要があります。

また、疾病の多くは、生命分子そのものの機能や生命分子システムの障害によることが知られており、生命分子システムを解明することは、疾病の解明と克服という点からも非常に重要なテーマの一つです。私たちは疾患に関連する生命分子のかたちと機能を解析することで、それらのはたらきを制御する物質を探索するなどの、医療や創薬への応用研究も行っています。しかしながら、生命分子システムに関わる多くのタンパク質は、複合体タンパク質や膜タンパク質といった研究の難しいタンパク質であるため、これまで解析が困難とされていました。

私たちは、1998年にゲノム科学総合研究センター タンパク質構造・機能研究グループとして発足し、これまでタンパク質解析の施設整備、技術開発、人材育成を推進するとともに、2002年からの5カ年間は、国家プロジェクト「タンパク3000プロジェクト」に参画し、約2700種類の構造の解析や、重要でかつ研究が難しいタンパク質の構造と機能を解明しました。これらの基盤や成果、数多くの経験を基に、より研究の難しいタンパク質の解析を通じ、生命分子システム間相互作用を立体構造レベルのメカニズムとして解明するとともに、より深い生命理解のため、生命分子システムとしての機能を試験管内に再現する開発を行っています。この研究成果や新しく開発した技術が、多くの理化学研究所内外のライフサイエンス研究者に利用される事により、疾病治療などに関わる重要な研究の進展や産業への成果移転による社会還元に貢献するものと確信しております。

生命分子システム基盤研究領域長
横山 茂之